円安=株高と言われる3つの理由
第一に、企業収益への効果です。日経225にはトヨタ自動車やソニーグループのような海外売上比率の高い企業が多く、円安になると海外で稼いだ利益の円換算額が膨らみます。第二に、輸出製品の価格競争力です。円安は日本製品の海外での価格を実質的に引き下げ、輸出企業の追い風とされます。
第三に、海外投資家の存在です。東京市場の売買代金の過半を占める海外投資家にとって、為替は日本株のリターンを左右する要素であり、円安のトレンドが日本株買いの文脈として語られる局面が繰り返し見られてきました。この3つが重なって「円安=株高」という経験則が定着しています。
その関係が崩れるとき
ただし、この経験則は常に成り立つわけではありません。輸入物価の上昇で家計や内需企業の負担が意識される、いわゆる「悪い円安」の局面では、円安が進んでも株が伸びないことがあります。また、金利の急変を伴う円高(リスクオフの円買い)では、株安と円高が同時に進む典型的なパターンになります。
つまりドル円と日経平均の関係は、「普段は連動しやすいが、局面によって切れる」ものです。連動しているか崩れているか自体が、いまの市場のテーマを教えてくれる情報だと考えると、両方を並べて見る意味がはっきりします。
夜間は為替が先に動く
もう1つ実用的な視点は時間帯です。東京市場が閉まったあとも為替は24時間動き続けるため、夜間に円安や円高が進むと、それを織り込むのはまず日経225先物であり、現物の日経平均は翌朝まで反応できません。「夜に為替が動く→先物が動く→翌朝の日経平均の話題になる」という順序です。
NikkeiRealtimeでは、ドル円と日経225先物を同じ導線で確認できるため、この「為替が先、株が後」の流れを追いやすくなっています。表示は市況確認のための参考情報であり、将来の値動きを示すものではありません。
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