米国先物は日本の昼間も動いている
米国の株価指数先物はCMEの電子取引(Globex)でほぼ24時間取引されており、日本時間の朝方に短い休止時間を挟む以外、平日はずっと値が付いています。つまり、東京市場の取引中(日本の昼間)にも米国先物はリアルタイムで動いています。
これは実用上とても重要です。日本の日中に米国先物が大きく下げ始めると、東京市場の株価にも影響が及ぶことがあるためです。「米国先物=夜見るもの」と思われがちですが、日本株を見ている人にとっては昼間もチェックする価値のある指標です。
現物市場との関係:先物は「時間外の温度計」
米国の現物株市場(NYSE・ナスダック)の通常取引は現地時間9時30分〜16時、日本時間では23時30分〜翌朝6時(夏時間は22時30分〜翌朝5時)です。現物が動いているこの時間帯は、先物と現物指数がほぼ同じ動きをします。
それ以外の時間帯――日本の朝から夜にかけて――は現物が閉まっているため、米国先物が「時間外の温度計」として唯一のリアルタイム指標になります。日本時間の夕方に「ダウ先物が下げている」というとき、それは前日終値からの時間外の変化を見ていることになります。
ダウ・ナスダック100・S&P500の役割分担
ダウ先物は米国を代表する30銘柄(大型優良株)、ナスダック100先物はハイテク中心の非金融100銘柄、S&P500先物は約500銘柄で米国市場のほぼ全体をカバーします。大づかみには、ダウ=伝統的大企業、ナスダック=ハイテク・成長株、S&P500=市場平均、という役割分担です。
3つがそろって動いていれば市場全体の動き、ナスダックだけ大きく動いていればハイテク・半導体寄りの材料、と切り分けて読めます。詳しい違いは「ダウ先物・ナスダック先物・S&P500先物の違い」のコラムで解説しています。
動きやすい時間帯とイベントを知っておく
米国先物が大きく動きやすいのは、まず米経済指標の発表時刻です。雇用統計やCPIなどの主要指標は日本時間21時30分(夏時間。冬時間は22時30分)に発表されることが多く、発表の瞬間に先物と為替が同時に動きます。FOMCの結果発表は日本時間の木曜早朝(3時または4時)です。
また、米主要企業の決算は現物市場の引け後(日本の朝5〜6時台)に出ることが多く、翌日の先物や時間外の個別株を大きく動かします。こうした「動く時刻」を頭に入れておくと、画面の急変に驚かず、何が起きたかを調べる起点にできます。
日経225先物と並べて見る
日本時間の夜間は、米国先物と日経225先物が同じ画面で確認されることが多くなります。米国株の大きな動きは日経225先物にも波及しやすい一方、為替や日本固有の材料で連動が崩れる日もあります。米国先物→ドル円→日経225先物の順に見ると、背景の切り分けがしやすくなります。
NikkeiRealtimeの米国先物ページでは、主要3指数の先物を日本時間ベースで表示し、各行の更新時刻を確認できます。表示は市況確認のための参考情報であり、売買判断や価格予測を目的とするものではありません。
リアルタイムページで確認する
現在の米国先物は 米国先物リアルタイム で確認できます。日経225先物との比較には 日経225先物リアルタイム もご利用ください。