ナイト・セッションは17時から翌朝6時まで
大阪取引所の日経225先物には、日中立会(8時45分〜15時45分。通常取引は15時40分まで、終値形成は15時45分)とナイト・セッション(17時〜翌朝6時。通常取引は翌朝5時55分まで、終値形成は6時)の2つの取引時間があります。つまり日経225先物は、平日のほとんどの時間帯で値段が付き続けている商品です。東京市場の現物株が15時30分に終わったあとも、先物だけは夜通し動いています。
ナイト・セッションの時間帯は、ちょうど欧州市場の取引時間と米国市場の取引時間に重なります。日本株に関係するニュースの多くが海外時間に出るため、それを受けた売買が夜間の先物に反映される、というのが夜も価格が動く基本的な仕組みです。
夜間の値動きの主な材料
夜間の日経225先物を動かす代表的な材料は、米国株の動向、米国の経済指標、そしてドル円です。米国の雇用統計や消費者物価指数(CPI)は日本時間の21時30分または22時30分に発表されることが多く、この前後で米国先物とともに日経225先物も動きやすくなります。米国の金融政策を決めるFOMCの結果は日本時間の早朝に発表されます。
つまり夜の日経225先物は、「日本株の看板を掲げながら、世界の時間帯を生きている」指標です。夜間に大きく動いたときは、同じ時間の米国先物、ドル円、VIX指数を見ると、何に反応したのかの当たりを付けやすくなります。
大取・CME・SGX・CFD参考値の関係
夜間に「日経225先物」として表示される数字には、大阪取引所(大取)のナイト・セッション価格のほか、シカゴのCME、シンガポールのSGXで取引される日経225先物、そして業者算出のCFD参考値があります。いずれも日経225に連動する商品ですが、取引所も通貨建ても参加者も異なるため、値が完全に一致することはありません。
日本の個人投資家にとって基準になりやすいのは大取のナイト・セッションです。CMEやSGXは、大取が閉まっている時間帯の補完や、海外勢の動きを見る参考として使われます。詳しい違いは「CME日経225先物とSGX日経225先物の違い」のコラムで解説しています。
夜間の値は翌朝前の参考水準として見られている
夜間取引の水準は、翌朝前の市場環境を確認する参考水準として広く参照されます。たとえば夜間に先物が大きく下げていれば、翌朝前の日本株まわりでも弱い地合いとして意識される、という具合です。朝のニュースで「シカゴの日経平均先物は〇〇円」と報じられるのも同じ理由です。
ただし、夜間の終値がそのまま翌日の始値になるわけではありません。ナイト・セッションが朝6時に終わってから日中立会が8時45分に始まるまでの間にも、為替や海外のニュースは動きます。夜の水準は確定した予告ではなく、あくまで直近の市場参加者の評価として読むのが適切です。
祝日と週末はどうなるか
大阪取引所は2022年9月から祝日取引を導入しており、日本の祝日でも先物が取引される日があります。東京の現物市場が休みでも先物だけが動く日があるのはこのためです(対象日は年ごとに異なるため、取引所の公表スケジュールが正式な情報です)。
一方、週末は先物もCFD参考値も止まります。土曜朝6時前後に取引を終えたあと、月曜の朝まで新しい値は付きません。週末に海外で大きなニュースがあった場合、その影響は月曜朝の取引再開時に「窓」(前週末との価格差)として一気に現れることがあります。週明けの画面で大きな変動を見たときは、この仕組みを思い出してください。
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